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Photoshopで人物を若返らせる方法

今日更新するのはいつも書いてる私、Redじゃなくて、忘れた頃にやってくるGreenさんです。久々すぎて覚えてる人は少ない気がしますが、一応このブログ、デザイン的な話はGreenさんが書くとかいう話がかつてあったんですよ。
(参考:>>メンバーが増えました 2007年03月05日

ということで、気を取り直して・・・。
ちょっと「こういう写真加工ってどうしてるのかな?」って気になる事があったので、PhotoshopマスターであるGreenさんに質問してみました。

教えて!Greenさん!の巻

今回Greenさんに聞いたのは、写真の人物の皺消したりっつーのはスタンプツールでちょいちょいとやることが多いんですが、もっと全体的に若返らせるのはどういう加工するのかなっていう話。教えてー!ということで、サンプルを元に実際の処理手順を解説してくれました。以下Greenさんにバトンタッチ。

まず元になる写真の何を加工するのか

元写真

今回使用する元画像はこちら。
初めに、この写真のどこを修整すれば若返って見えるのか・・・という点について考えてみる。言わずもがな、皺を取ることなんだけど。

この写真の場合、女性の首から頬にかけてが一番のネック。一見簡単そうに見えるけど、首もとに皺+影が出てしまっているので、この部分をどれだけ自然に修正できるかがポイントだと思う。

それでは、すごく簡単な方法で出来るだけ自然に見えるような加工方法を書いてみたいと思います。

手順1:とにかく皺を消す事に専念

キャプチャ・スタンプツールで皺を消す
(クリックで拡大します)

先にも書いたとおり、一番気になる首から手を付けてみる。まず1枚目のレイヤーは、とにかく皺を消す事に専念。

左図の通りスタンプツールを使用するわけだけど、この段階であまりサイズの大きいスタンプにしてしまうと全体がボケすぎてしまって影と肌の質感がなくなってしまうので、なるべく小さめのサイズで皺を消していく。

ここでは写真を300%に拡大表示して、17くらいのブラシで修正している。消したい部分に限りなく近い色をとって、修正していくのがポイント。あまり離れた場所の色を取ると不自然になってしまうし、影の出方もおかしくなってしまうので、出来るだけ拡大表示して近い色をとっていった方が良いと思う。

ちなみにこの段階は下地処理みたいなものなので、出来るだけ近い色を取って消していく事に専念。

キャプチャ・
(クリックで拡大します)

首から始まって、同じように頬・口周り・鼻・目・・・と修正していったのが左のキャプチャ。

順番は別に何でも良いと思うが、今回は皺などが気になる順に修正。とにかく近い色を取って、皺・シミなどを消していった。

手順2:レイヤーを追加して馴染ませる

次にレイヤーを1つ追加して、手順1で修正した部分を馴染ませていきます。

キャプチャ・レイヤーを追加して馴染ませる
(クリックで拡大します)

今度は1の時よりも少し大きめのブラシで、表示を200%にして修正。200%表示にしたのは顔全体を一目で確認できるようにする為で、頬や首に出来る影をイメージしながら消していく。

ここでも、なるべく自然になじむように、馴染ませたい部分に出来るだけ近い色をとってく。この時使ったスタンプツールのブラシは21~27・35。肌の面積に応じて使い分けた。

パーツそれぞれにレイヤーを追加して修正したのが上の図。
小さくて見づらいけど、パーツ毎に「2番目」というレイヤーを追加した。

手順3:全体を確認しながら肌の色を馴染ませていく

手順2までの作業だと、やはり不自然な部分が多々あるので、今度は表示を100%にして全体を確認しながら肌の色を馴染ませていきます。

キャプチャ・全体を馴染ませる
(クリックで拡大します)

ここでは新たに「微調整」というレイヤーセットを追加して、パーツ毎にレイヤー分けした。

2の時よりも更に大き目のブラシ(35~65くらい)で馴染ませる。うまく馴染まない時は、不透明度を低くして少しずつ色を重ねていっても良いかも知れない。

元の写真は肌が全体的に下がっているので、肌を上に上げる感じで修正。
顎のラインもシャープにした。

手順4:顔色をよくする

修正後、全体的に肌が黒ずんでしまった感じがするので、より若返らせる為に頬紅を入れてみる。ここでは「化粧」というレイヤーセットを追加して、頬紅レイヤーを作った。

キャプチャ・頬紅を入れてみる
(クリックで拡大します)

少し明るめのオレンジを選択して、大き目のブラシツール(100~200くらい)+ブラシの不透明度を20%くらいにして頬にペイントする。濃すぎるようならレイヤーの不透明度で調整する。

同じように唇も色が薄いので、「口紅の色」レイヤーを追加。

赤を選択して、ブラシツール(35くらい)+ブラシの不透明度を落としてペイント。(はみ出た部分はマスクなどで修正)レイヤー効果のソフトライト+レイヤーの不透明度などで色を調整する。

ひととおり完了

そうして一通り作業が終わったのがこちら。

キャプチャ・作業前と作業後

更にちょこっと手を入れましたよ

キャプチャ・頬紅を入れてみる
(クリックで拡大します)

更に気になった部分にちょこちょこ手を入れたのがこちらの左図。

眉毛の色が黒すぎるのが気になっていたので、それも修正した。

補足とか

もちろんこの方法が正しい!と言うわけではなく、人それぞれ色んなやり方があると思うので、自分のやりやすい方法で良いと思う。今回はRedさんに「一番簡単に分かる方法」と言われたのでスタンプツールでやってみたけど、ダスト&スクラッチを使ったりする方法など他にもいろいろあると思う。

こういうのは何度もやっている内に、どうやったら自然に見えるかや、どうやって色を取っていけば良いのかなどコツが分かってくるものだと思うので、まずは自分でやってみることが大切だと思います。

| カワイイは造れる!!(Photoshop的に) >>

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コメント (1)

やり過ぎやろ




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