IE7に翻弄されないために。
次々と実態が明らかになってくるIE7。
先日「IE7 Beta2を試してみた。」という記事を書いたが、その後リリースされたIE7ベータの日本語版についてはいろいろと不具合が多いという話をチラホラとネットで見かけるので試用は控えている。
そんな中、「デジタルARENA」のコラムで気になる記事発見。
「Internet Explorer 7ベータ2の不具合からWebデザイン業界の混乱が見えてきた」
上記の記事によると、IE7はやっぱり曲者らしい。
具体的内容は上記リンク先を参照してほしい。
簡潔にweb制作者が具体的にぶち当たる問題を2点。
●DOCTYPE次第で表示が大きく崩れる可能性あり。
ブラウザのモードが互換モードになっているとcssレイアウトが崩れるぞ、という事らしい。(上記リンク先では「はてなダイアリー」を例に挙げてスクリーンショットあり。)
●cssハックはやはり一掃しなくてはならない。
やはりハックという名前であるとはいえ、所詮バグはバグということ。まぁcssハックは書式的に正しくないものが多いので個人的には賛成。
cssハックについては該当箇所を別の表現方法にするなり、妥協するなり、デザインを変更するなり、なんとか対応は可能だと思う。
問題は「DOCTYPE次第で表示が大きく崩れる」点。
ボックス系の解釈についてハックを多様しているサイトなんかでは修正が大変かもしれない。また、古いブラウザと新しいブラウザの両方に対応したサイト作りの設計を基本部分から修正、というか実験しなおす必要もありそうだ。
互換モード・標準モードって何よ?という方は「それが何か・どう切り替えるのか」を知らない方は一度ちゃんと勉強しておいた方がいい気がする。その手の解説はググればいくらでも出てくるので説明は割愛。
ただ、個人的に疑問に思うのはIE7が正式にリリースされた所で、IE7がIE6のシェアに匹敵、また抜き去るのは一体いつ頃になるのかという予測データはどこかにないものだろうか。Vista同梱のIE7だが、Vistaがリリースされて、今の賢くなった消費者の中で、すぐに飛びつくユーザーは一体何パーセントくらいいるのだろうか。
上記リンク先の記事ではまとめの一部に以下のような記述が掲載されていた。
「ここまで見てくると、この問題は、もしかするとIE7ベータ2のバグではないのかもしれないという懸念が沸いてくる。IE7ベータ2の表示は、HTMLの規格外の指定を否定しているのにすぎないからだ。」
うむ。やはり今回のIE7に関しては「マイクロソフト、web標準にマジになってます。」というのが他人のレビューからも読み取れる。
標準準拠のブラウザが普及するのは大賛成…なのだが、IE6のバグ対応に必死になってきたweb制作者が考え出した裏技を許容せず、まっさらなブラウザとして登場させられても置き去りにされたバグ達の行き場に困る。
いや~もうホント、みんなFirefoxを既定ブラウザにしてくれたらどんなに楽か…。
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